「ミートホープ事件」からの課題
ミートホープ社が行なった偽装の内容が次々に明らかになり、私たちはとても驚きました。
たとえば、牛ひき肉の中に豚の内臓、鶏や鴨のミンチを混入させたり、豚ミンチ肉の発色が良くない場合は、牛の心臓を混入させていました。
また、外国産の牛ミンチ肉や牛スライス肉を国産と表示していたのです。
さらに、焼き鳥や冷凍フライドチキンの賞味期限の改ざんをして販売していたり、国産としていた学校給食用鶏肉をブラジル産と偽っていました。
この事件の発端は、外部からの情報提供をもとにして、朝日新聞社の記者が日本生協連を取材し、そこで検査した結果、「牛肉コロッケ」の中に鶏肉や豚肉が含まれていることがわかりました。
「牛肉コロッケ」の原料は、製造担当の「加ト吉」がミートホープ社から購入したもので、日本生協連の立ち入り検査によって、ミートホープ社が偽装していたことを認めました。
このような事件が立て続けに起こると、消費者は、どれが本当に安全なものかわからず、何を食べたら良いのか困惑します。
大切なのは、消費者が正確に選ぶことができるように、加工品の場合は、原材料や原産地の表示を徹底しなければなりません。
そして再発を防止するためには、食品関連業者側は、消費者に対して徹底的に情報を公開することに努め、消費者側は、そのような業者を応援することが大切なのです。
また、消費者が食品を購入するときは、添加物が多く含まれているものは、選ばないように心がけましょう。
このように、消費者側も食に対して緊張感を持つ必要があります。
「マクドナルド」でも偽装
大手ハンバーガー店「マクドナルド」の東京都内にある4店舗で、調理日時の改ざんが発覚したニュースは、非常に驚きました。
日本マクドナルドは、売れ残ったサラダの調理日時が表示されたシールを、契約会社の従業員によって張り替えられて販売してことを発表しています。
マクドナルドは、その行為が食品衛生法の違反に当らない、として公表しませんでした。
さらに、賞味期限の切れたシェイクミックスを使用したマックシェイクや、賞味期限の切れたヨーグルト2商品を販売していたことも発覚したのです。
調理日時の張り替えを行なっていたのは、早稲田店、大塚駅前店、新大塚店、本郷3丁目店の4店舗です。
メニューは「サイドサラダ」、「新サラダディッシュ・クリスプチキン」、「新サラダディッシュ・グリルチキン」の3品目です。
日本マクドナルドで定められた規則では、サラダ類は調理してから、12時間以内に販売します。
ところが、従業員によって調理日時のシールが張り替えられて、前日残ったものを翌日に調理したように偽装表示して販売したのです。
店内ポスターやトレイのシート、そしてCMなどでも「品質管理を徹底している」と強調している「マクドナルド」が偽装していたことが発覚し、消費者にとって大変ショックを与えられた事件でした。
ここ数年の食品偽装事件によって、消費者は、食の安全性に対する関心が高まってきています。
それ以上に、供給する側は品質管理に敏感にならなければなりません。